60秒で分かる
- 日本のLNGの8割を支える長期契約が、2030年代に切れはじめます。 根拠:長期契約は、安いから結ぶのではない
- 静岡ガスは、産地を特定しないポートフォリオ契約で、PETRONASから7年間LNGを買う契約を結びました。 根拠:産地を特定しない契約が、備えになる
- 有事の備えとして、JOGMECとペトロナスが緊急時のLNG融通の枠組みに合意しました。 根拠:有事の融通は、平時のうちに握っておく
このテーマの読み解き
全6本・新しい順掘る前のガス田に、5%だけ入る
2026年9月18日、大阪ガスは100%子会社の出資会社を通じ、西豪州ブラウズ堆積盆地の鉱区群5%の権益をBP豪州法人から取得する契約を締結した。権益保有会社にはJOGMECが共同出資の予定で、完了には規制当局とJVパートナーの承認が必要
有事の融通は、平時のうちに握っておく
2026年9月11日、経産省・IEA共催の「LNG産消会議2026」が東京で開催。閣僚級セッションで赤澤経産大臣が供給源の多角化・緊急時の備えの重要性を発信した
船の名前に、社名が入った
2026年9月9日、東邦ガス子会社と川崎汽船の合弁が保有するLNG船「TOHO EMERALD」(17.4万m3、10月竣工予定)が命名された。用途は「当社向けのLNG輸送など」で、特定案件名の記載はない
長期契約は、安いから結ぶのではない
日本に入るLNGの8割程度は長期契約による購入。ただし国の資料は「常に長期契約による調達が安価な訳ではなく、市況によっては価格が逆転することもある」と明記しており、長期契約が買っているのは安さではなく振れ幅の狭さ
高く買った期に、粗利は増えていた
大阪ガスの2027年3月期第1四半期は、売上高4,780億円(+1.5%)、経常利益502億円(△15.3%)。国内エネルギー事業のタイムラグ影響▲218億円(ガス▲169億円、電力▲48億円)が減益の説明に挙げられている
産地を特定しない契約が、備えになる
静岡ガスが2026年7月9日、PETRONAS LNGとLNG売買契約を締結(7月13日公表)。2032年度〜2038年度の7年間、約84万トン、供給源を特定しないポートフォリオ契約でDES(売主が輸送船を手配)
一次資料
16件・記事の出典から- 大阪ガス「西豪州ブラウズプロジェクトの権益取得について」(2026年9月18日)出典にした記事:掘る前のガス田に、5%だけ入る
- JOGMEC「LNG等の中長期的な安定供給確保のための新たな取組について」(2026年4月1日)出典にした記事:掘る前のガス田に、5%だけ入る
- 経済産業省「LNG産消会議2026を開催しました」(2026年9月14日)出典にした記事:有事の融通は、平時のうちに握っておく
- JOGMEC「JOGMECとPETRONAS LNG LTD. 緊急時におけるLNGの安定供給連携枠組みに合意」(2026年9月11日)出典にした記事:有事の融通は、平時のうちに握っておく
- 東邦ガス「新造LNG船を『TOHO EMERALD』と命名」(2026年9月10日)出典にした記事:船の名前に、社名が入った
- LNEWS「川崎汽船/東邦ガス向けLNG船『TOHO EMERALD』と命名」出典にした記事:船の名前に、社名が入った
- 東邦ガス「米国キャメロンLNG輸送用の新造船舶の命名について」(2019年4月22日)出典にした記事:船の名前に、社名が入った
- JOGMEC「天然ガス・LNG関連情報(週次価格動向)」(2026年9月14日掲載分)出典にした記事:船の名前に、社名が入った
- 資源エネルギー庁「燃料調達をめぐる動向と電力・ガスの安定供給について」(2026年3月27日・資料7)出典にした記事:長期契約は、安いから結ぶのではない
- 同「LNGをめぐる動向と電力・ガスの安定供給について」(2026年3月10日・資料3)出典にした記事:長期契約は、安いから結ぶのではない
- 資源エネルギー庁「安定供給に必要な燃料の確保について」(2025年10月15日・資料3)出典にした記事:長期契約は、安いから結ぶのではない
- 日本ガス協会「都市ガス事業について」出典にした記事:長期契約は、安いから結ぶのではない
- JOGMEC「天然ガス・LNG最新動向 ―LNG価格システムの課題、油価上昇がもたらした一物二価―」(2020年10月13日)出典にした記事:高く買った期に、粗利は増えていた
- 大阪瓦斯株式会社「2027年3月期第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結)」(2026年7月30日)出典にした記事:高く買った期に、粗利は増えていた
- 同「2027年3月期第1四半期決算 プレゼンテーション資料」出典にした記事:高く買った期に、粗利は増えていた
- 静岡ガス「PETRONAS LNGとのLNG売買契約の締結について」(2026年7月13日)出典にした記事:産地を特定しない契約が、備えになる